老齢厚生年金の加給年金って何?もらうための手続きは必要?

シェアする

おとうさん、うちは加給年金ってもらってるの?

たしか、僕の年金に加算されているね。

いくらぐらい加算されているの?

たしか年間39万円くらいじゃなかったかな?

スポンサーリンク

加給年金とは?

加給年金とはザックリ言うと扶養手当みたいなものです。

受け取るにはいくつか条件がありますし、いつからいつまで支給されるか等今ひとつわかりにくい制度ですので詳しく解説します。

加給年金の権利が発生する条件とは?

以下の3つの条件を満たす方に加給年金の権利が発生します。

第1の条件

厚生年金か共済年金に加入していた期間が20年(240月)以上あること。

厚生年金と共済年金の合算で20年以上あればよい。(以降、この条件を満たす方を「満了者」と呼びます。)

特例として次の方は20年無くてもよい。

男性は35歳以降、女性は40歳以降の厚生年金のみの加入期間が以下の月数以上あること。

生年月日加入期間
 昭和22年4月1日以前 180月(15年)
 昭和22年4月2日~昭和23年4月1日 192月(16年)
 昭和23年4月2日~昭和24年4月1日 204月(17年)
 昭和24年4月2日~昭和25年4月1日 216月(18年)
 昭和25年4月2日~昭和26年4月1日 228月(19年)

第2の条件

生計維持関係のある配偶者か子供がいること。

<生計維持関係とは?>
①同居していること(別居していても、仕送りしている、健康保険の扶養親族である等の事項があれば認められます)。
②加給年金額等対象者(配偶者、子供)について、前年の収入が850万円未満であること。または所得が655万5千円未満であること。
<ここでいう子供とは>
①18歳未満の子供(18歳の誕生月の次の3月まで)
②1,2級の障害を持つ子供(20歳の誕生月まで)

第3の条件

定額部分の支給が開始されていること。

<定額部分とは?>
厚生年金の加入期間に基づいて計算される部分です。
要するに、厚生年金に加入している期間の基礎年金に該当する部分です。
「生年月日による単価×加入月数×物価スライド率」で計算されます。

65歳前の「特別支給の老齢厚生年金」を受給している方は下図の通り、生年月日によって定額部分の支給開始年齢が異なります。

(画像引用元:日本年金機構HP)

定額部分が発生しない方(昭和24年4月2日以降生まれの男性、昭和29年4月2日以降生まれの女性)は65歳から定額発生となります。

また、長期加入特例(厚生年金加入月数が44年/528月以上)や障害者特例に該当する場合は年齢に関係なく退職の翌月分から定額部分が発生します。

いつからいつまで支給されるのか?

原則的に、満了者の定額部分の支給が開始された月から配偶者が65歳になる月まで支給されます。

<例>

夫が満了者で昭和24年5月5日生まれ。妻は未満了者で昭和30年3月3日生まれ。

夫が65歳になる(定額部分が発生する)のが平成26年5月5日で、妻が65歳になるのが平成32年3月3日になります。

したがって、加給年金は平成26年6月分~平成32年3月分まで支給されます。

・満了者:厚生年金の加入期間が20年以上の方のこと。
・未満了者:厚生年金の加入期間が20年未満の方のこと

*妻も満了者である場合は、妻が特別支給の老齢厚生年金を受け取り始める60歳到達月の平成27年3月分までの支給となります。

妻が65歳になると加給年金の権利自体が消滅しますので加給年金が復活することはありません。

ですが妻が60歳になり、20年以上加入の特別支給の老齢厚生年金を受け取りはじめた場合は加給年金の権利が消滅するわけではなく、支給停止となります。

この場合、妻の年金が全額停止となったときはその月の加給年金が支給されます。

例えば、妻が失業保険を受けるために特別支給の老齢厚生年金が停止されたときや、給料との調整で全額停止となった場合です。

妻が障害年金を受けている間も支給停止となります。

配偶者の方が65歳になるのが早い場合は加給年金は発生しません。条件を満たせば、加給年金をすっ飛ばして「振替加算」が配偶者の基礎年金に加算されはじめます。

振替加算についてはこちらです。

国民年金の振替加算は手続きが必要?手続きしないと支給漏れになる?
おとうさん、私の年金に振替加算って加算されているのかしら?ん~、どうだろう?ぼくの年金に加給...

いくら支給されるの?

配偶者加給年金の金額は以下の通りです。

受給権者の生年月日加給年金額
昭和9年4月2日~昭和15年4月1日257,400円
昭和15年4月2日~昭和16年4月1日290,500円
昭和16年4月2日~昭和17年4月1日323,600円
昭和17年4月2日~昭和18年4月1日356,600円
昭和18年4月2日以後389,800円

子供の加給年金の金額は以下の通りです。

対象者加給年金額
1人目・2人目の子各224,300円
3人目以降の子各74,800円

手続きは必要なのか

特別支給の老齢厚生年金を請求する時に「戸籍謄本」「住民票」「配偶者の所得証明書」を添付した場合は基本的に手続き不要です。

厚生年金の加入期間が20年以上になるのが65歳以降である場合は加算の手続きが必要になります。

また、長期加入特例に該当して、定額部分が前倒しで発生する方も書類の提出が必要です。

自分の年金に加給年金は加算されているのか?

ご自分の年金に加給年金が加算されているのか確認するためには毎年6月に送られてくる「年金額決定通知書」を確認してください。

①の部分に「加給年金額」として金額の記載があれば加算されています。(場合によっては支給停止されていますが。)

または、「国民年金・厚生年金保険 年金決定通知書・支給額変更通知書」でも確認できます。

「国民年金・厚生年金保険 年金決定通知書・支給額変更通知書」の裏面の(A)厚生年金の「加給年金額または加算額」の欄に「加給年金額」として金額の記載があれば加算されています。

まとめ

厚生年金の加入期間が20年以上ないと加算されないのは少し不公平な感じがします。

しかも配偶者の年齢が離れていればいるほど長くもらえるというのも納得のいかない感じがします。

国民年金だけの方々との差があまりに大きすぎるので、なんとか差を小さくしてほしいものです。

スポンサーリンク

あなたにオススメの記事

フォローする